MySQL 5.1の最新版のdebパッケージを作成する方法
Ubuntu 9.04にはMySQL 5.1のパッケージが用意されているのですが、バージョンが5.1.31であり最新ではないので(現時点で最新は5.1.37)、最新版のdebパッケージを作成する方法を紹介します。debを作成するといっても、開発中のUbuntuに入っているmysql-server-5.1のソースを持ってきてビルドするだけなので、比較的お手軽にできます。
debを作成するための準備
まずはビルドする人間のメールアドレスと名前を環境変数で設定しておきます。
$ export DEBEMAIL="hogehoge@foo.com" $ export DEBFULLNAME="Your Name"
次にパッケージをビルドするために必要なものをインストールします。
$ sudo aptitude install dh-make devscripts debhelper fakeroot lintian sudo pbuilder piuparts dpatch
ソースの取得
“mysql-dfsg-5.1” source package in Ubuntuよりdevelopmentのkarmicの方のリンクをクリックして、その先の画面で以下の3つのファイルをダウンロードします。
- mysql-dfsg-5.1_5.1.37.orig.tar.gz – ソースtarボール
- mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.diff.gz – debを作成するためのdiff
- mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.dsc – パッケージングのルールを記載したファイル
今回は ~/deb というディレクトリを作成してその中で作業するので、debディレクトリにダウンロードしておきます。
mysql-dfsg-5.1のビルド
mysql-dfsg-5.1のビルドに必要なパッケージをインストールしておきます。
$ sudo aptitude build-dep mysql-server-5.1
次にソースを展開します。dpkg-source -x を実行するとソースを展開するだけはなく、パッチも自動的に当ててくれます。
$ dpkg-source -x mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.dsc dpkg-source: warning: extracting unsigned source package (mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.dsc) dpkg-source: extracting mysql-dfsg-5.1 in mysql-dfsg-5.1-5.1.37 dpkg-source: info: unpacking mysql-dfsg-5.1_5.1.37.orig.tar.gz dpkg-source: info: applying mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.diff.gz
そしていよいよビルドです。(私はAthlon X2 5050eの環境で約2時間かかりました)
$ cd mysql-dfsg-5.1-5.1.37 $ debuild -us -uc
場合によっては「”hardening-wrapper”というパッケージがないよ」というエラーになってビルドできないかもしれないので、このパッケージをaptitudeでインストールしておきます。
完了すると .deb パッケージが~/deb/配下に作成されているので、必要なものをdpkg -iしてインストールします。ただし、依存関係が若干複雑なのでエラーが出たら依存しているものを先にインストールすると良いでしょう。
$ sudo dpkg -i mysql-common_5.1.37-1ubuntu2_all.deb ¥ libmysqlclient16_5.1.37-1ubuntu2_amd64.deb ¥ mysql-client_5.1.37-1ubuntu2_all.deb ¥ mysql-client-5.1_5.1.37-1ubuntu2_amd64.deb $ sudo dpkg -i mysql-server-core-5.1_5.1.37-1ubuntu2_amd64.deb ¥ mysql-server-5.1_5.1.37-1ubuntu2_amd64.deb ¥ mysql-server-5.1_5.1.37-1ubuntu2_amd64.deb
なお、5.0から5.1にアップグレードするような場合、my.cnfに使えなくなったオプションを書いていたりするとmysqldの起動に失敗するので、エラーログを見て適切に対処しましょう。例えば私の場合は –skip-bdb というオプションが使えなくなっていてエラーになっていました。
無事にインストールできれば、これでmysql-server-5.1が最新版になっています。mysqlコマンドでSQLを発行して動作を確認してみて下さい。
$ mysql -uroot -pxxxxx Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 68 Server version: 5.1.37-1ubuntu2-log (Ubuntu)
補足
今回はUbuntu 9.04で試しましたが、Debianでも同じ手順でパッケージを作成することができるはずです。また、debパッケージの作成にあたってDebianパッケージ60分クッキング(PDF)を参考にさせて頂きました。
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dpkg-source -x mysql-dfsg-5.1_5.1.37-1ubuntu2.dsc で tarball は展開されると思います。
ありがとうございます。dpkg-source -x だとパッチも適用されるんですね。
エントリの方も直しておきました。